
慢性腎臓病というのは、腎臓がどのような状態になっているのでしょう。
健康な状態と較べて、腎臓の働きが60%以下に低下している、またはタンパク尿や血尿が出る等尿の異常が3ヶ月以上続いた状態を指して、慢性腎臓病と言います。
日本の慢性腎臓病の罹患数は、約1,330万人。
成人8人に1人が慢性腎臓病の患者です。
新たな国民病として注目されています。
毎日の尿のチェックをして、慢性腎臓病にならないよう気をつけましょう。
ソラマメのような形をした腎臓
意外と知らない沈黙の臓器!人間の臓器のすごい働きと臓器の位置にも書いてありますが、腎臓はソラマメのような形をしています。
腰のあたりに、握りこぶしの大きさの腎臓が左右対称で2個あります。
重さは1個150グラムです。
Iphone6(129g)より少し重いくらい、ケースを入れたら同じくらいでしょうか。
このわずか150gの腎臓2個で、すごい働きをしてくれています。
- 血液をきれいにする
- 血液をろ過して尿を作る
- ホルモンの分泌をする
- 体内の水分量、電解質の調整をする
- ビタミンD活性をして骨の強化を助ける
24時間休むことなく、頑張ってくれています。
1日に血液をろ過する量は、約150リットルです。
ただ、この腎臓という臓器は我慢強くて、なかなか悲鳴をあげません。
腎臓が悪くなりかけていても、最後の最後まで悲鳴をあげないので、症状が現れてこないのです。
沈黙の臓器と言われているのですが、悲鳴をあげた時には元にもどらない状態になっていることがあります。
そうならないためにも、毎朝、尿のチェックをするようにしましょう。
朝起きたら、いの一番に尿チェック!
尿のチェックは、色と臭いと泡立ちです。
健康 | 要注意 | |
色 | 薄い黄色 | 薄いピンク・・・血尿(腎臓の炎症)
茶褐色・・・急性肝炎の疑い |
透明度 | 透明 | 白く濁っている・・・白血球が尿に漏れている、尿路感染症の疑い |
臭い | 無臭 | 甘い臭い・・・糖尿病の疑い |
泡立ち | 細かい泡は立つがすぐ消える | 盛り上がるような泡立ち・・・タンパク尿(腎炎の疑い) |
薄いピンク、茶褐色、白濁、甘い臭い、泡立つ尿は、腎臓病を発症している可能性が高いので、病院で診断を受けるようにしましょう。
一度失われた腎臓の機能を回復させることは難しいと言われています。
軽いうちに治療を始めたほうがいいので、気になったらまず受診を。
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今日からできる!腎臓ケア
腎臓に負担をかける主な要因は、生活習慣病や高血圧、喫煙などです。
生活習慣病や肥満を防ぐために1日30分以上のウォーキング、水泳、ラジオ体操などを取り入れましょう。
また、高血圧のリスクを下げるため、塩分の摂取を控えましょう。
高血圧の方は、1日の塩分摂取量を6グラム以下にしましょう。
インスタント食品を控えて、麺類のスープを飲まないだけでも減塩になります。
喫煙は、心臓病のリスクも高めるので、禁煙をおすすめします。
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