
4月18日現在、熊本市内だけでも避難所は52箇所、避難されている方は約2万4000人。
衛生状態の悪化が懸念されており、NHKのニュースでは、避難されている男性のノロウィルスの感染が報道されていました。
衛生状態の悪化もさることながら、高齢者についてはエコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓(そくせん)症)にならないように気をつけなければなりません。
こんな症状があったら要注意です。
ふくらはぎの赤み、片足のむくみ・痛み、胸の痛み、呼吸困難等々。
エコノミークラス症候群の症状
- ふくらはぎの赤み(血栓があると皮膚の色が変色する)
- 片足のむくみ・痛み(左足に症状が出ることが多い)
- 胸の痛み
- 呼吸困難
狭いところに長時間座っていて、このような症状があったら注意しましょう。
太もも、ふくらはぎの色の色を確認することが普段ありませんので、ズボンの裾をあげてチェックするようにしましょう。
エコノミークラス症候群は、発症するまで2時間~2週間と言われています。
人により違いますが、昨日まで大丈夫だったからという理由で、自分は大丈夫だと考えないようにしましょう。
エコノミークラス症候群の症状の原因
長時間、体勢を変えずに座り続けると、血流が悪化し、脚の静脈に血栓ができやすくなります。
この血栓ができるのを助長するのが、空気の乾燥による脱水です。
血液がドロドロとなり、ますます血栓ができやすくなります。
そして、起き上がった時などに、その血栓が血流に乗って、肺に届きます。
そのため、呼吸困難や胸の痛み等の症状が出るわけです。
どんな人がなりやすいの?
- 太り気味の人(血管を圧迫しやすい)
- 糖尿病・高血圧・脂質異常症(生活習慣病)の人(血管内壁が傷ついている)
- 下肢動脈瘤(かしどうみゃくりゅう)のある人
- タバコを吸う人(末梢血管の血流が悪い)
- 高齢者
- 妊娠中や出産直後の女性
- がん患者
- 心筋梗塞や脳梗塞を起こしたことのある人
- 経口避妊薬を飲んでいる人
対処法
- 脱水症にならないよう、こまめに水分を補給しましょう
- 利水作用のあるアルコール、コーヒーは控えましょう
- 1、2時間おきに屈伸したり、歩くようにしましょう
- ふくらはぎ等の脚のマッサージ
厚労省が勧める予防法は、長時間同じ姿勢を取らない▽1時間に1度はかかとの上下運動(20〜30回)をする、歩く(3〜5分)などの足の運動をする▽血液が濃縮されないよう定期的に水分補給する▽時々深呼吸する−−などがある。運動方法は「1時間に1度程度『貧乏揺すり』をする」と思えば分かりやすい。やむを得ず車中泊をする場合は、できるだけゆったりとした服装にし、足を物に乗せて高く上げた状態で寝るのが効果的だ。
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