認知症は誤診されることが多いの?うつ病と誤診されたレビー小体型認知症患者の話

樋口直美さんの『私の脳で起こったこと』(ブックマン社)を読みました。

ご家族、ご親族で、認知症と診断された患者さんがいらっしゃったら、一度読んでおくべき本だと思います。

6年間、うつ病と誤診され、大変な思いをされた樋口直子さんの日記をまとめた本ですが、「はじめに」(4ページ)と巻末付録の講演録に目を通すだけでも、有益な情報を得ることができます。

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誤診されやすいレビー小体型認知症

6年間、うつ病と誤診された樋口直美さんは、レビー小体型認知症だったのですが、一般的に考えられている認知症の症状とは全く違っていたのです。

レビー小体型認知症の様々な症状から、どの症状に重きを置くかによって、誤診されることが多い病気だったのです。

この本の『はじめに』には、次のように書いてありました。

今、認知症という言葉は、病気の種類も進行の度合いも無視して、十把一絡げに病名のように使われています。病気の種類によって、症状も治療もケアの注意点も違いますが、ほとんど無視されています。「認知症」は、深く誤解された言葉だと私は思います。それは、「認知症」と診断された誰をも絶望させ、悪化させ、混乱させます。

どうですか?

レビー小体認知症だと診断された時も、当時の常識は、「若年性レビー小体認知症は、進行が早く、余命は短い」とされていたんです。

今でも、レビー小体認知症の知名度は低いですが、当時は、医療関係者から、レビーとはどんな字を書くのか何度も聞かれたそうです。

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レビー小体型認知症は、どんな症状?

レビー小体型認知症の症状は次のような症状です。

  1. 薬に過敏(薬が効きやすい反面、副作用も激し)
  2. 寝言の声が大きい(夢を見て叫ぶ、夢を見てその通りに動く)
  3. 自律神経障害(血圧・脈拍・体温・汗・排泄などの異常)
  4. 立ちくらみ、頭痛、耳なり、体の痛み、冷え
  5. イライラ、不眠、うつ、気力低下、不安
  6. 幻覚(幻視、幻聴)(出ない人もいる)
  7. パーキンソン病のような症状(小股すり足、体のこわばり等)

このような症状の一部を見て、

  • 統合失調症
  • うつ病
  • パーキンソン病
  • アルツハイマー病

などと診断されてしまい、何年も正しい治療ができないでいる患者さんが多くいらっしゃるかもしれません。

ある専門医は、認知症と診断された5人に1人は、レビー小体型認知症であると言っておられます。

ロビン・ウィリアムズもパーキンソン病と誤診されていた!

2014年に自殺した俳優のロビン・ウィリアムズさんは、パーキンソン病を苦にしての自殺とされていましたが、解剖の結果分かったのは、レビー小体型認知症だったことです。

ロビン・ウィリアムズさの奥さんがアメリカのABCニュースなどのマスコミに発表して話題になりました。

当初から正しく診断されて、正しい治療がされていたら、こんなことにならなかったかもしれません。

ひょっとして診断が間違っているのかな、薬が合わない合わないのかな、と思ってもなかなか主治医には言えないものですよね。

医師によっては、質問したら、機嫌が悪くなったり、怒り出す方もいると聞きます。

そんな医師ばかりではないと思いますが、セカンドオピニオンを活用することも大事だなと、樋口直美さんの体験を伺って、そう思いました。

樋口直美さんが同じ病気の方に伝えたいこと

この病気は決して悲観すべき病気ではなく、希望がたくさんありますよ、と樋口直美さんは言っておられます。

●レビー小体型は世間が考える「認知症」とは全然違う

●話すことでどんどん楽になる

●薬に気をつけよう

●笑うこと

●誰にも分からない未来に怯えながら生きるのはやめよう

●何度かできなくても、気楽にまた試したらできる場合が多い

●遠い将来、不便が増えても自分は常に自分だから大丈夫!

樋口直美さん おすすめの作品とサイト

私の脳で起こったこと レビー小体型認知症からの復活』(ブックマン社)の巻末に参考になる書籍とサイトが掲載されていました。

 認知症の「真実」 (講談社現代新書)

 レビー小体型認知症の母 突然始まった遠距離介護

 認知症の語り – 健康と病いの語り – ディペックス・ジャパン

 〜レビー小体型認知症と笑顔で生きる〜 レビー小体病と生きる …

 初めまして – だいじょうぶネット

 旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント web site

 気づいて!新型認知症 見分け方&対策大公開 : ためしてガッテン

 レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会

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