【サーノ博士の腰痛の本】首・肩・腰の痛みの原因は緊張?! 緊張性筋炎症候群(TMS)編

この記事は、『サーノ博士のヒーリング・バックペイン(腰痛・肩こりの原因と治療』の内容をまとめています。

の後に読んでいただくと、分かりやすいかと思います。

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緊張性筋炎症候群(TMS)って何?

博士 1

以前、中腰で重い荷物を持ち上げた時に、ぎっくり腰になったことがありますが、ぎっくり腰の原因は、運動不足があった上で直接の原因は、荷物も持ち上げて腰に負担をかけたことだと思っていました。

でも、サーノ博士によると、そうではないようなのです。

もちろん、急性の痛みは、心の持ちようで痛みがなくなりはしませんが、長年痛みが続いている慢性の痛みは、体の損傷や筋肉、靭帯の異常が痛みの原因ではなさそうです。

第一章の『TMSとは何か』の冒頭で、このようなことが書かれています。

首や肩、腰に痛みを抱える患者は例外なく、痛みの原因は損傷、つまり、身体を動かしているときに負った「ケガ」だと信じている。「ランニング中にケガをしました」「娘を抱き上げたときに痛くなったのです」「立て付けの悪い窓を開けようとしまして」・・・

 

首や肩、腰、臀部の痛みの原因は、脊椎とそれに関連した組織の損傷や異常、もしくは、そういった組織の周囲にある筋肉や靭帯の異常だと決めてかかった診断にある。

 

こうした痛みの大半は、心が緊張して筋肉や神経、腱、靭帯に変化が生じたために起きたものだとわたしは診断してきた。そして、この診断が正しいことは、わたしの治療法による治癒率の高さが証明している。

サーノ博士は、首や肩、臀部に生じる痛みは身体の構造異常によるものではなく、ありふれた心理状態から生じる筋肉の緊張からもたらされるものだと考えておられます。

緊急性筋炎症候群とは、TMS=Tension  Myositis  Syndrome の日本語訳です。

この筋炎というのは、筋肉に炎症が起きているということではなく、筋肉に何らかの変化が起きているという意味です。

サーノ博士は、緊急性筋炎症候群(TMS)の定義を、「痛みを 伴う筋肉の生理的変化」としています。

詳しくは、第三章のTMSの心理学に書かれています。

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TMS(緊急性筋炎症候群)はどんな人が発症するの?

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緊張性筋炎症候群は、年齢に関係のない疾患であると、サーノ博士はいいます。

理由は、子どもにも発症するから。

子どもの症状と大人の症状とは異なりますが、子どもの「成長痛」は、緊張性筋炎症候群であると、サーノ博士は推察しています。

成長痛は、子どもに出る緊急性筋炎症候群なのです。

子どもが発作(痛み)を起こすきっかけは、大人と変わりません。

心に生じた不安が原因です。

子どもから高齢者まで、すべての人が発症する可能性があります

1982年に緊張性筋炎症候群の患者177人を対象に調査が行われました。

その年令分布が、肩や腰の痛みの原因が心にあることを物語っています。

  • 10代 2%
  • 20代 9%
  • 30代~50代 77%
  • 60代 7%
  • 70代 4%

働き盛りで一番ストレスのかかる30代~50代が全体の77%でした。

脊柱の退行変化が背腰痛の原因であるなら、60代、70代もそれなりにいらっしゃたはずだと、サーノ博士は指摘をしています。

もし、背腰痛の痛みの原因が椎間板の損傷などの組織の損傷や異常なら、患者は20代から徐々に増加し、最高齢者でピークにならないとおかしいですよね。

TMS(緊急性筋炎症候群)が発症しやすい場所はどこ?

もっとも発生しやすい場所は、筋肉です。

 首のうしろ側の筋肉

 背中全体の筋肉

 臀部の筋肉

これらの場所に痛みが出やすいです。

これらの場所の筋肉は、姿勢筋と呼ばれ、頭と胴体を正しい姿勢に保つ働きをしています。

 臀部のすぐ上の腰の筋肉(腰のくびれの筋肉)

これらの筋肉は、TMS患者のおよそ3分の2の方が主訴として痛みを感じておられます。

また、神経で関係が深いのは、坐骨神経、腰椎周辺の腰神経、上部僧帽筋の下にある頸神経腕神経叢です。

TMS(緊急性筋炎症候群)の原因は?

この項目は、すごく大切なところです。

TMS(緊急性筋炎症候群)の原因が心から納得できたら、痛みは軽減していくのだと思います。

サーノ博士の文章を少々引用します。

初診患者はたいてい、自分の病気はケガや老化現象、先天的異常、筋力や筋肉の柔軟性の低下が原因で起こったもので、治るには時間がかかると思っているようだ。中でもケガが原因だと考えている人がいちばん多いだろう。そう考えるのは、最初の痛みの兆候が出たときの状況が大きく影響している。

 

数年前に実施した調査によると、この症状をもつ患者の四〇パーセントが、何らかの身体的事故、それも後ろからの追突事故を挙げる人もいる。氷で滑ったり階段で転んだというのも多い。重い物を持ち上げたという人もいれば、力を入れた拍子に、という人もいる。

 

ところが、このような事故やケガで始まった痛みも、歯ブラシを拾おうとして屈んだり、食器棚の奥に手をつっこんだ拍子に痛みが出たというような事故といえないようなものでも、痛みは冷蔵庫を持ち上げようとして始まった痛みと同じくらいの痛みをもたらします。

また、事故直後に痛むときもあれば、数時間後、数日後のこともあります。

サーノ博士は不思議に思いました。

  • 事故の規模、ようすが違っていても、どうして同じような激痛が始まるのだろう?
  • 痛みが始まるまでの時間に大きな違いがあるのだろう?

これらのことを考えられて、サーノ博士は確信しました。

本人はケガをしたような気になるが、実際にはケガをしているわけではない。身体に起こった出来事は、脳にTMS(緊急性筋炎症候群)を発生させるチャンスを与えただけである。

さて、サーノ博士がそう結論付けをした理由は、TMSの患者さんに心配事がある時に痛みが始まりませんでしたかとの質問に、ほとんどの方が心当たりがあったことです。

経済的問題、健康上の問題等です。

家族に病人がいるとか、長く経済的問題に悩んでいる場合には、事故などのキッカケがあっても穏やかに発症するようです。

興味深い例として、椎間板ヘルニアの例が書かれていましたので、その例を紹介して、この章を終えたいと思います。

《中年の男性》

  • 首と肩に何度も発作を繰り返す
  • 3年間、両手の痛み、麻痺、しびれ感に苦しむ
  • (サーノ博士の診察を受ける)8ヶ月前に左腕が痛くなる
  • 二人の神経内科医に診察してもらう
  • 精巧な機械を使って診断
  • 痛みの原因は「椎間板にある問題」であると診断
  • すぐに手術しないと大変なことになる(麻痺する)と言われる
  • その警告を聞いて、痛みは腕から首や背中まで広がる
  • サーノ博士が診察する
  • 検査でTMSであることが分かる
  • 神経系の異常は見られなかった
  • 患者は、「痛みの原因となる構造上の問題はない」との診断を受け入れる
  • 安心してTMSの診断と治療を受け入れる
  • TMSの治療後、3週間後に痛みが取れる
  • その後再発はしていない

まとめ

サーノ博士

この章の終わりに、サーノ博士が要約している箇所があるので、7行の文章を引用します。

ここで要約しておこう。TMSは、姿勢筋とその周囲の神経、腕と脚にある腱および靭帯のどこにでも発症する。TMSに冒された部位には、痛みがあり、しびれ感や麻痺、筋力低下がある。発症の仕方や部位は多種多様で、症状の程度もほんの軽度のものからまったく身動きできない状態まで、かなりの幅がある。

発作を繰り返し、再発や身体を動かすことを恐れる気持ちが強く、効果的な治療法がなかなか見つからないという場合は、TMSと考えていい。

 サーノ博士のヒーリング・バックペイン―腰痛・肩こりの原因と治療

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