
「フルクトース・コーンシロップ」
「異性化糖」
「ブドウ糖果糖液糖」
「果糖ブドウ糖液糖」
食品表示欄に、このような名前の成分をよく見かけます。
老化のスピードを劇的に早めてしまうというのは本当でしょうか?
食品スーパーにはフルクトース・コーンシロップだらけ
清涼飲料水、炭酸飲料、各種加工食品など、ありとあらゆる飲み物、食品の甘味付けに、「フルクトース・コーンシロップ」が使われています。
食品スーパーで調べてみると、アイスクリーム、コーヒー牛乳、ソース、ケチャップ、マヨネーズ、ドレッシング、めんつゆ、レトルトカレー、ぎょうざなど、たくさんありました。
コーラ、ファンタ、CCレモン、キリンメッツなどの炭酸飲料にも入っています。
(入ってないものもあります)
普通に生活していれば、フルクトース・コーンシロップを摂取しない日はないでしょう。
それが体に悪い、老化を早めるものだったら、困ります。
フルクトース・コーンシロップは老化物質AGEをつくる!
フルクトース・コーンシロップは、とうもろこしに含まれるでん粉を酵素処理して作られる甘味料で、日本で開発されました。
甘さはショ糖の6倍あり、簡単に、しかも安く作れるので、アメリカで大量に作られるようになりました。
日本でも、いまや糖類の4分の1は、このフルクトース・コンシロップが使われています。
食品表示では、フルクトース・コーンシロップの他に、ブドウ糖果糖液糖(果糖含有率50%未満)、果糖ブドウ糖液糖(果糖含有率50-90%)、異性化糖などと表示されていますが、ブドウ糖と果糖の割合が違うだけでほぼ同じものです。
このフルクトース・コーンシロップの恐ろしいことは3つあります。
遺伝子組換えとうもろこしから作られていること
中毒性があること
老化物質AGE(最終糖化産物)をブドウ糖の10倍つくる
1.遺伝子組換えとうもろこしから作られていること
遺伝子組換えの食べ物を食べているという意識はありますか?
豆腐のパッケージや醤油の食品表示にも「遺伝子組替えでない」と書かれていますよね。
でも、知らず知らず、私たちは遺伝子組換えの食べ物を食べているんです。
【食の安全】遺伝子組換え食品の恐ろしさ!なぜ危ないのか詳しく知りたい
2.中毒性があること
そうだとしたら、飲まないようにしよう、食べないようにしようと思っても、フルクトース・コーンシロップに中毒性があれば、やめるのは難しいですね。
「飲むのを我慢できない」し、「みんなも飲んでいる」し。
負の連鎖、悪循環から逃れるのは難しいです。
3.老化物質AGE(最終糖化産物)をブドウ糖の10倍つくる
人間の老化の進行に深く関わっている物質があるのではないか、と長年研究されて、最近、その物質がAGE(最終糖化産物)だと言われるようになりました。
よく耳にする「ヘモグロビンA1C」は、ヘモグロビンに糖がたっぷり付いたものです。
1969年にサムエル・バーラー医師が、糖尿病の患者は健常者と比べて、「ヘモグロビンA1C」が2~3倍多いことに着目し、「ヘモグロビンA1C」の研究が始まりました。
「ヘモグロビンA1C」は老化物質AGEに変化する中間物質です。
糖尿病の患者さんは、普通の人よりはるかに早く老化すると言われています。
普通の人より、しみやしわになりやすいですし、骨がボロボロになったり、歯周病、白内障、認知症になるのが格段に早いです。
血管ももろいので、心筋梗塞、脳梗塞になるリスクも三倍高くなります。
糖尿病でなくても、ブドウ糖を摂取するより異性化糖が3倍老化物質AGEを作るとすると、
体中に老化物質がたまって、老化が加速するのは間違いありません。
フルクトース・コーンシロップについて
清涼飲料水には異性化糖が12%程度含まれています。すなわち500mlペットボトル中に約60g。一気に大量の糖を摂取することになり肥満への近道です。子どもの肥満が深刻な米国では、学校の自動販売機から高カロリーの清涼飲料水は撤去されました。(大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー)
米国プリンストン大学の研究者たちは、グラニュー糖を摂取したマウスより、同量の異性化糖を摂取したマウスで著明な体重増加があったことを報告しています。他にも多くの研究者が、異性化糖が肥満、高血圧や糖尿病などの原因であると報告しています。(大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー)
私たちが、果糖を果物や野菜から摂取(リンゴ1個に含まれる果糖は約16g)しても、同時に食物繊維やビタミン・ミネラルなど生命に重要な栄養素も摂取しますので、果糖の悪影響は緩和されます。しかし異性化糖を用いた清涼飲料水では、果糖の悪影響だけが体を直撃します。(大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー)
アメリカにおけるフルクトース・コーンシロップの販売高とメタボの増大の推移は、見事にパラレルな関係です。アメリカ人の肥満はこの、二、三十年で倍増し、いまや三人に一人が肥満体です。(山岸昌一久留米大学医学部教授)
私たちAGE(最終糖化産物)の研究者の立場からひと言、言わせてもらえれば、フルクトース・コーンシロップを多く含んだ飲料水はなるべくさけてほしい。ブドウ糖の10倍もの速さでAGEをつくっていくので、AGEもたまりやすい。(山岸昌一久留米大学医学部教授)
AGEは、皮膚や目、骨などの老化を促進しますし、動脈硬化やがん、アルツハイマー病にも関わります。さらにメタボリック・シンドロームも起こします。ご存じのように、メタボは内臓に脂肪がたまって肥満になり、高血糖や高血圧、脂質異常を引き起こし、動脈硬化や糖尿病などの病気になりやすい。(山岸昌一久留米大学医学部教授)
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