
普通、肥満の原因は、「食べ過ぎ」と「運動不足」と考えるでしょう。
痩せたい方は、ダイエットに挑戦します。
でも、うまくいかない。
そして、ダイエットに挑戦して何度も失敗した方は気付きます。
自分は、「痩せたい!」でも「食べたい!」そして「運動したくない!」んだと。
この記事では、ウェーデンのウプサラ大学の研究者が、楽なダイエット(時間はかかると思いますが)の秘策を論文で明らかにしていますので、ご紹介します。
どうして食べ過ぎてしまうのか?
痩せたいと思っているのに、どうして食べ過ぎてしまうのか?
「美味しいから」「意志が弱いから」「食べだしたらどうにも止まらないから」・・・。
どうして食べものに手が伸びてしまうのか、それは、ライフスタイルが関係しているようなんです。
スウェーデンのCDチャップマン博士が、『Lifestyle determinants of the drive to eat: a meta-analysis』という論文で、明らかにされました。
「アルコール」「睡眠」「テレビ」と食事量に関する4759の論文の中から、適切な23の論文を解析して導き出しました。
それは、次のような生活習慣が過食、食べ過ぎに影響するというものです。
飲酒しながら食事をする
睡眠不足
テレビを観ながら食事をする
この3つの中で、食べ過ぎに一番影響するのは、飲酒しながら食事をすることです。
影響力のある順番は、
飲酒 > 睡眠不足 > テレビ
となります。
痩せたい・食べたい・運動したくない人の次の一手!
前章に記した食べ過ぎに影響する3つの生活習慣、
飲酒しながら食事をする
睡眠不足
テレビを観ながら食事をする
に共通することは、私たちの脳内報酬系に関わっています。
アルコールは脳内の「ガンマ-アミノ酪酸(GABA)」と「オピオイド(脳内麻薬様物質)神経系に影響します。
「ガンマ-アミノ酪酸(GABA)」が変化すると、食欲を刺激します。
「オピオイド(脳内麻薬様物質)神経系」は味覚を通して報酬系を調節します。
このような理由により、食前にアルコールを飲んだ場合、空腹感が強くなり、食べ過ぎてしまいます。

睡眠不足でも、脳内の被殻、側坐核、視床、前帯状皮質が活性されて、アルコールと同じように、食欲が増します。
テレビを観ながらの食事は、より高カロリーな食べものを食べるようになるそうです。
これらのことを考えると、三拍子そろっての食事をしている方は、太るべくして太っていると言えるかもしれません。
逆に1つでも減らせば、特に何もしないで痩せることがでます!多分。

一ヶ月に5キロ痩せたい、顔を、足を、太ももをスリムにしたいと思う前に、是非、今日からは、お酒を控え、テレビを観る時間を少なくし、睡眠時間を長く取るようにしましょう。
ダイエットをするには、脳内報酬系を克服しないと、食欲には負けてしまいますね。
理屈では分かっても、実際は無理と思われる方は、次のような環境に自分を置く、というのがいいかもしれません。
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