歯周病は糖尿病や動脈硬化も引き起こす!歯周病新常識Q&A

関西のある歯医者さんが言っていました。

「歯磨きの方法をお教えしても、なかなか定着しないんです」

歯周病こわいですよ、歯周病こわいですよ、と言っても、患者さんは聞きたくないみたいで、予防歯科はすすみませんでした」

そんな歯周病について、少し考えてみましょう。

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歯周病の疑問Q&A

質問 歯周病はどうして怖いのですか?
質問の回答 糖尿病や動脈硬化の発症・悪化も引き起こす

歯垢や歯石は細菌の温床となります。そのため、歯周病の人の多くは口臭が認められます。虫歯の治療には、先に歯周病を改善しないと治療ができないこともあります。歯周病が怖いのは、口臭や歯だけのことではありません。

糖尿病の人は、健康な人の約2.6倍歯周病を合併しやすいといわれています。逆に歯周病により放出される毒素血糖値をあげてしまいます。意外なことに、歯周病の治療をすることで、糖尿病が改善したという報告もあります。また、歯周病で放出された毒素血管内に入ることにより、動脈硬化がすすみます。他にも、脳梗塞肺炎関節炎腎炎のリスクを高めると指摘されています。

質問 治療するにはどうしたらいいの?
質問の回答 歯肉炎のうちに受診し、正しい口中ケアの習得を

歯周病歯肉炎歯周炎とすすみますが、歯周炎の段階で歯垢歯石を取り除けば、元の健康な歯ぐきを取り戻せます。しかし、歯周炎となり、歯周骨溶けてしまったら、骨の回復望めません。歯肉炎の段階で治療を始めることが重要です。

歯ぐきの腫れ、出血、むずむず感、口臭が気になったら、早めに歯周病を得意とする歯科医院で受診しましょう。症状の多くは自分では分かりにくいので、定期的に診てもらうことが大切です。歯周ポケット、歯周骨の状態を診てもらい、「磨き残しの場所」「磨き残しができる理由」を確認しましょう。

治療の基本は、歯垢歯石取り除くことです。「磨き残しができる理由」を踏まえた正しい歯磨きの励行です。

質問 家庭で気をつけることは?
質問の回答 口中ケアと生活習慣病の対策を毎日続けること

最低1日2回、できれば毎食後入念に歯磨きをしましょう。歯垢除去意識して磨き、磨き終えたら、舌で歯の表面や境目をなぞって、ツルツルになっているか確認します。歯の形や歯並びにより、普通の歯ブラシでは磨けないこともあるので、自分にあった歯ブラシを使うようにしましょう。

生活習慣病の改善も必要です。歯周病は、免疫力が低下すると悪化します。睡眠不足ストレス疲労加齢などが悪化する要因です。喫煙歯周病発症を促します。吸わない人の2~8倍発症しやすいことが明らかになっています。禁煙はもちろんのこと、規則正しい生活を送ることが大切です。

料理をつくる時は、虫歯菌の好物の砂糖控えるようにしましょう。また、よく噛むことで、唾液が多く出て、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を抑制することができます。よく噛まないと飲み込めないよう、硬い食べ物、野菜を大きくカットするなど工夫しましょう。

質問 歯周病菌の感染を予防するにはどうしたらいいの?
質問の回答 家族全員で口中の細菌数を減らすこと

もっとも感染しやすい時期があります。それは、生後19~31ヶ月の、歯が生えそろう時期です。親の唾液がついたものを口にすることで感染します。大人同士でも同様に感染します。家族全員で、口中ケアを毎日続けて、口中の細菌の数を減らすことが大切です。

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関西のある歯医者さんの話

記事の冒頭で紹介した歯医者さんは、歯磨き指導を患者さんに一生懸命していましたが、患者さんは、なかなか聞いてくれませんでした。

ある患者さんとの出会いのおかげで、歯医者さんの患者さんに接する心構えが変わり、今では、歯の治療のために来院する患者さんより、口中ケアのために来院する患者さんのほうが多くなりました。

その歯医者さんから聞いたことをまとめました。一部を紹介します。

私たち歯医者は、患者さんが来られたら、この方が、いちばん大切に思っていること、人生を生きていくうえで最も価値があると思っていることを聞き出せたら、私たちが目指している予防歯科のお誘いも随分簡単になるのではないかと思ったんです。歯医者さんでは、歯磨きの方法も教えてくれるじゃないですか。でもなかなか定着しないんです。聞きたくないじゃないですか。ここがなかなか磨けないんですよ、磨き残すと歯周病になりますよ、なんて云われても。

お蔭様で、私のところには、今1日80人から90人の患者さんがお見えになります。その6割が予防来院です。まったく虫歯がないのに来てくれています。健康であり続けたいから、来てくれている。

心の大切なものを聞いとけばいいんです。歯周病こわいですよ、歯周病怖いですよ、ではだめなんです。

こんな年配の患者さんがいました。
「私ね、大好きな孫がいてるんです。3歳なんですけど、まだダッコできるんです。かわいいんです。でもね、この間、その孫をダッコしたときに、おばあちゃん、なんかお口くさい、って変な顔されたんです。それ以来、ショックで、ショックで」
こういう方は、何度もお目にかかる相談ですよ。

つまり、その方は、歯周病を治したいんじゃないんです。
孫と幸せな時間を過ごしたいんです。
じゃー、そのために、予防行動しませんか、だったら、あれだけバカにしてたブラッシング指導も、その人にとって、価値あるものになるかもしれないんですね。
――そうしたら、予防患者さんがどんどん増えました。

磨きなはれ、磨きなはれ、総入れ歯になりますよ。歯周病こわいですよ。歯周病こわいですよ、とおどしても、少しも患者さんは増えなかった。
「なるほど、孫の笑顔が見たいんですね。そのために歯周病になるか不安なんですね」

ご家族の中に、歯磨きを疎かにしている方がいたとしても、「歯周病こわいよ」「将来糖尿病になっちゃうよ」では、だめなんですね。

この歯医者さんの話を参考にして、考えてみてください。

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