
2015年の6月~9月の4ヶ月間に熱中症で
搬送された方は、約4万人。
年齢別では、65歳以上が最も多く、全体の約5割でした。
高齢者は、
- 暑さを感じにくい
- 体温調整のための発汗機能が低下している
ことが、熱中症になりやすい理由と考えられています。
「室内」と「夜間」にご用心!
熱中症は、屋外、昼間に発症するイメージがありますが、
国立環境研究所の調査では、約4割の方が屋内で熱中症にかかっています。
高齢者の方は、長い時間、部屋の中で過ごすので、注意が必要です。
高齢者は暑さを感じにくいので、よっぽど暑くないと、扇風機やエアコンを使おうとしません。
「もったいない」からと、我慢してしまうことも理由の1つかもしれません。
また、2015年の夏、東京23区内で熱中症により亡くなられた方の3割以上が、
夜間に発症していることも分かりました。
予想外の場所や時間帯に発症していますので、油断は大敵です。
熱中症予防の4つのポイント
熱中症予防のポイントは大きく分けて、次の4つです。
- こまめに水分を補給しましょう(1回でコップ1杯)
- 室内は空気が循環するようにしましょう
- 我慢しないでエアコンを使いましょう
- 急に暑くなった日、湿度が高い日は特に注意する
水分の補給は、1日1.2リットルが目安です。
一気に飲まないで、こまめに水分補給しましょう。
お酒は水分補給にはなりません。
室内の温度は28℃前後、湿度は60%以下になるようエアコンを使用しましょう。
外出する時は、経口補水液を携行しましょう。
経口補水液は自宅でも簡単に作ることができます。
⇒ 我が家の熱中症・脱水症対策!!経口補水液(ORS)の作り方
⇒ 脱水症になりにくいのはどっち?肥満vsキン肉マン?男性vs女性?若者vs高齢者?
⇒ 熱中症対策の経口補水液をただ飲めば予防になるはウソ!正しい飲み方とは?
熱中症予防に役立つ便利グッズもあります。
⇒ 高齢者の熱中症はこれで安心!熱中症予防に役立つ特選グッズ5選
熱中症の症状 初期・中期・末期
熱中症の症状は、3段階に分けられます。
■初期
「めまい」 「立ちくらみ」 「手足のしびれ」
■中期
「頭痛」 「はきけ」 「体に力が入らない」
■末期
「けいれん」 「意識不明」
初期治療が遅れますと、短時間で重症化する恐れがあります。
高齢者の方で一人暮らしをさ」れている方には、親族の方や周りの方が、
「室内」「夜間」「猛暑日」「急に暑くなった日」は注意するよう、お声がけをしていきましょう。
熱中症の応急処置を確認しておきましょう。
(環境省熱中症環境保険マニュアル 2014年3月改訂版より)
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