自閉症の原因は分からないの?国立成育医療研究センター研究所の資料より

国立成育医療研究センターでは、子どもの健康と環境に関する

エビデンスを

保健医療科学に掲載された論文「自閉症の環境要因」(PDF)に

公開されています。

自閉症自閉症スペクトラム障害広汎性発達障害等の環境要因についての論文です。

その論文の一部を引用し、紹介させていただきます。

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自閉症の環境要因と考えられている9つの要因

国立育成医療研究センター 成育社会医学研究部が発表して、

明らかになっている自閉症環境要因があります。

原因がはっきりしていない自閉症に、

次のようなことが関係しているかもしれませんよ、と教えてくれています。

■自閉症の環境要因 

  1. 妊娠中の喫煙
  2. 水銀
  3. 有機リン酸系農薬
  4. ビタミンなどの栄養素不足
  5. 親の高齢
  6. 妊娠週数
  7. 出産時の状況(帝王切開など)
  8. 夏の妊娠
  9. 生殖補助医療による妊娠

などが考えられています。

自閉症や発達障害については、一般の医療機関や政府の指針では、

治療できるものとしては認識されておりません。

支援や養育が必要なものとされています。

しかし、原因が特定されていないだけで、偶然的に発症するのではなく、

何らかの原因があると考えるべきではないでしょうか。

何故なら、少なくとも、環境要因を知ることにより、

妊娠中に原因となるかもしれないものを排除できるからです。

一方、現時点で関連がないとされているのは、次の通りです。

  1. 妊娠中のアルコール摂取
  2. PCB
  3. 多環芳香族
  4. 社会経済的地位
  5. ワクチン
  6. 低出生体重

です。

但し、今後のエコチル調査(大規模疫学調査)で関連が明らかになるかもしれません。

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近年、世界的に増加している広汎性発達障害

論文の「はじめに」で、近年、小児のこころの問題が増加している、と指摘され、

日本の特殊学級の児童数の推移について言及されています。

◯特殊学級の児童数の割合(全児童数に対して)

  • 1993年 0.97%
  • 2002年 1.50%

と、.5倍になっています。

そして、その多くは自閉症注意欠陥多動性障害(ADHD)学習障害(LD)

などの発達障害と考えられています。

自閉症の有病率は,1960 年代から 1 万人あたり 4-5 人というのが定説であったが,近年では自閉症をより広義の広汎性発達障害とその疾患概念を拡大したこともあり,欧米では1万人あたり約 60人と,10倍以上の有病率が報告されている.

また,カナダのモントリオール市において,自閉 症の拡大概念である PDD の有病率は,1987 年生まれの児 では1万人あたり45.7人であるが,98 年生まれの児では1万人あたり 107.5 人であった.

この後にも、ニュージャージ州や日本の例が記述されています。

詳しくは、直接、保健医療科学に掲載された論文「自閉症の環境要因」(PDF)を

ご覧になってください。

このように、自閉症をはじめとする広汎性発達障害が世界で増加しています。

国立育成医療研究センター 成育社会医学研究部の見解は、

こうした問題が遺伝子の影響をうけていることは確かであるが,近年では遺伝子と環境との相互作用の結果と して発症すると考えるのが主流である .いずれにしても,自閉症の環境要因は無視できず,精神・神経発達分野 は小児環境保健において主要なテーマということができ る.

とし、この論文の「はじめに」を締めくくっています。

自閉症の環境要因「ビタミンなどの栄養不足」とは?

フルーツ

自閉症の環境要因の1つに「ビタミンなどの栄養不足」があげられています。

最後に、論文の中の「食事」の項目を紹介させていただきます。

栄養の不足も自閉症に大きな役割を果たしうる。血液中、毛髪中、もしくは他の組織中のマグネシウム、亜鉛、セレン、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミン、ビタミン、オメガ-3 脂肪酸、カルニチンなどを含む栄養素が自閉症児では明らかに低値であることが、しばしば見られる。

861人の自閉症児と123人の対照群児童を対象とした研究では、ドコサヘキサエン酸(DHA)とアラキドン酸の加えられていない育児用粉乳を与えられた子どもは、母乳栄養児よりも自閉症スペクトラム障害を発達させる率が 4.41 倍であった。

いくつかの研究では、栄養的介入によって自閉症とADHDもしくは自閉症かADHAの患者に改善傾向がみられると報告している。

20人の自閉症児を対象にした二重盲検試験によると、包括的な(broad-based)マルチビタミンとミネラルサプリメントの摂取は睡眠と消化器症状の改善に著しく有益で、行動や受容言語(receptivelanguage)の改善にもあまり顕著ではなかったが有益であったと報告している 。

またほかの二重盲検試験によると、自閉児に L- カルノシン(L-carnosine)を投与すると、ジリアム自閉症評価尺度(Gilliam Autism Scale)に顕著な改善が見られたと報告している 。またほかにも、ビタミン B 6、葉酸、オメガ-3脂肪酸、ビタミンCなどを自閉症児に投与すると、何らかの改善が見られたと報告する研究もある。マグネシウムとビタミン B6の経口補給により、自閉症スペクトラムのある子供の社会的交流、コミュニケーション、知的機能が著しく改善されたとの報告もある。また、症例報告によると、肝油、カルニチン 、コエンザイムQ10のような様々な栄養素は個々の自閉症患者に役立つようであることが報告されている。

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