
2017年の年賀状について準備するのは、まだ早すぎると思いますが、デザインや文面、住所録整理の準備ということでなく、【捨てられない年賀状】について考えてみましょう。
このように言われても、何のことか分からないと思いますが、藤原和博さんの『味方をふやす技術』(ちくま文庫)に書かれている内容をご紹介しつつ、述べてみたいと思います。
藤原和博さんが警告する「エネルギーを奪う人から逃げよ!」の意味
元リクルートにお勤めで、東京都初の民間校長として杉並区立和田中学の校長を務められた藤原和博さんが、このように言われています。
「エネルギーを奪う人」から今すぐ逃げよ!」
そして、エネルギーを奪う人というのは、このような人ですよ、と教えてくれています。
『味方をふやす技術』(ちくま文庫)の中では、こういう人が、あなたが仕事の主人公になることを邪魔します!と
21人のキャラクターを具体的に例示されています。
その一番最初に、「こんな年賀状を出す3人のキャラクター」として、
- ヨーガ星人
- 100%ソシキ星人
- カンリョウ星人
として取り上げ、この方たちと関わらないようにと警告しています。
ヨーガ星人?ソシキ星人?カンリョウ星人てどんな人?
ここまで読んでいただいても、警告の意味は分からないですね。
次の「藤原和博さんがしている年賀状仕分け」で解説していきます。
藤原和博さんがしている年賀状仕分け
藤原さんは35歳になってから、12月に先付けで年賀状を書くことをやめられ、1月1日に書くようになりました。
「相当生意気に聞こえるかもしれないが」と前置きし、
中身のない年賀状につきあうようなヒマはない。仕事での上下関係や組織におけるポジションを越えて、メッセージのある人にだけ、つまり書いてくれた人の思いが本当に伝わってくるモノにだけ、より多くの時間を割きたいと思う。
と述べられています。
そして、藤原さんは、1月1日に届いた年賀状を、事業仕分けならぬ、年賀状仕分けをされるのです。
ある年、藤原さんがされていた年賀状仕分けを時系列で書いてみます。
- 最初に、自分宛て、奥様宛、子ど宛に分ける
- コマーシャル目的のDMをくずかごに入れる
- 知っている会社からの年賀状だけど、宛名が自動出力してそうな年賀状は捨てる
- 残りの自分宛ての年賀状108枚を2階の自分の机の上に運ぶ
- 108通の中で、個人の香りのない年賀状には返事を出さない
- 会社作製の年賀状で、メッセージを添えず出してきたもの 11通
- DPE会社がやるような既製の「あけましておめでとう」肉筆メッセージなし 16通
- あわせて27通が全く個人の香りのない年賀状→返事を出さない
- 全文肉筆の挨拶が書かれている年賀状 2通
- 自分で描いたイラスト、版画などのアート作品が書かれている年賀状 5通
- 自分で撮った写真(ダイビング・山登り等)入りの趣味を彷彿とさせる年賀状 5通
- 全面をパソコンで自作したイラスト入りの年賀状 3通
- 自分で編集した家族新聞、オリジナルニュースの年賀状 12通
- 個人の香りのするオリジナル派も総数27通
- 残りの54通は、既製の年賀状だけれども、一言でも肉筆のメッセージがあった
- ここまでの仕分けで評価すると
- 企業人として個人を没して生きている人が、4分の1
- 個人として、個人の香りを漂わせて生きている人が、4分の1
- あとの半分は、まんなか辺にいて、組織の人ではあるが、個人の顔を出し始めた人
- 肉筆のメッセージはあるが、会社や自宅の机で量産されたような年賀状を送ってくる人
- ↑ つきあいたくない人
- かつて藤原さんも、「ことしもヨロシクね」「今年もがんばろう!」を大量生産していた
- 「よろしく!」「がんばろう!」のメッセージを発信し続ける人をヨーガ星人と読んで警戒
- ヨーガ星人の中には上書き保存族という特有の種族もいる
- つきあう必要のないもう1人のタイプは、100%会社人間(個人の香りゼロ)
- ↑ 100%ソシキ星人
- そしてもう一つのタイプは、表書きも印刷、文面も発信人の住所名前も印刷の年賀状
- ↑ 保守系官僚みたいなので、カンリョウ星人
このようにして、藤原さんは、ヨーガ星人、100%ソシキ星人、カンリョウ星人から届いた年賀状を抽出し、それ以外の年賀状に返信しているのです。
私は年賀状仕分けをしたことはありませんが、頂いた年賀状の中には、確かにヨーガ星人、100%ソシキ星人、カンリョウ星人からの年賀状は多いですね。
私も、藤原さんと同じで、「個人の香り」付き年賀状欲しい派です。
殆ど、年に一度しか送らない私信ですので、捨てられない年賀状を、真心込めて作りたいですね。
デザインに凝ったりイラスト中心の年賀状や印刷会社が作るようなキレイな年賀状を目指すのではなく、
『わたしらしい』オリジナル年賀状、肉筆のメッセージ入りの年賀状を送りたいですね。
もちろん肉筆のメッセージは、大量生産するのではなく、一人ひとりにあてる言葉を紡いでいく作業が必要です。
全てを自分で考えるのは難しいので、一筆箋のむらかみかずこさんの本を参考に今から考えたいと思っています。
手元にある『NHKテキスト 心が通じる一筆箋』には、
次のような相手をハッピーにするおまじないフレーズ(結びに使う)が書かれています。
■たくさんの笑顔に囲まれますように
■実り多き1年になりますように
■素敵な1年になりますように
■ご家族のみなさんとともに、笑顔の毎日を過ごせますように
■楽しい週末を過ごせますように
■気持ちのよい朝を迎えられますように
このおまじないフレーズを、一筆箋にメッセージを書いた時に結びに使わせて頂いています。
年賀状はまだまだ先のことなので、これから出す暑中見舞いや残暑見舞いのハガキの文章を考えてみましょう。
暑中お見舞いの言葉だけですと、オミマイダケ星人と思われてしまいますね。
年賀状用には、ムック本(むらかみかずこさん著)がありますので、どうぞ。
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