
『くまモンの秘密』(熊本県庁チームくまモン著・幻冬舎新書刊)に、こう書かれています。
一地方のゆるキャラくまもんを全国制覇に導くために、小山薫堂の著書をバイブルに、
日々努力し続けた、熊本県庁の精鋭部隊チームくまモンの物語である・・・・・。
たぶん、小山薫堂の著書とは、『もったいない主義』小山薫堂著・幻冬舎新書刊)
だと思うのですが、小山薫堂さんは、会社の受付嬢は受付だけではもったいない、
とパン屋さんの販売をしてもらっているそうです。⇒小山薫堂さんが経営するパン屋さん
「もったいない」から新しいアイデアが生まれる! ダイエットだけではもったいない?
座っているのはもったいない!ゆっくり歩くのはもったいない!
京都大学大学院の森谷敏夫教授は、ご自身の講演の中で、このような趣旨のことを言われます。
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(会場で講演を聞いておられる方に向かって)
皆さん、座ってられますよね。
私は立ってます。当たり前ですが。
(一般の)痩せたい人は何故座ってるんですか?
立っていればいいんです。
立てば、座っている時の1.2倍エネルギーを使います。
私は演題の前でじっとしていません。講演の間中歩きます、早足で。
歩くと3倍のエネルギーを使います。
ですから、脂肪燃焼のドリンクに頼らなくても、座っている時間を減らし、立っている時間、歩いている時間を増やすほうが、
はるかに効率がいいんです。ダイエット効果もあります。
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森谷敏夫教授は、ノッってくると関西弁で話されまして、吉本興業バリのジョークで笑わせてくれます。
ご自身は23歳の時から体重も変わらず、体脂肪率も一桁を維持されています。
ある時、日本肥満学会の総会に参加された時のこと。
その会場に集まって来られた方が、太っておられる方ばかりで、この学会は、肥満について研究されている方が集まる会ではなくて、肥満の方しか入会資格がないんじゃないか、一瞬思った、と。
冗談で言われたのですが、森谷教授の言いたかったことは、頭では肥満のメカニズムを理解し、肥満の恐ろしさを知悉している専門家でも、自分が実行するのは難しいということです。
一ヶ月は続けられるが、途中でやめてしまう方が多いのでは。
ダイエットを食事制限と運動を続けることだと考えると確かに難しいかもしれませんが、立ってできることは立ってする。階段が自分の前に現れたらエスカレーターに乗らずに、「運動ができる」と感謝して上る。歩くときも、ダラダラ歩くのではなく早足で歩く。
これだけでも違ってくると森谷教授は言われます。
このようなエネルギーを消費する運動以外の身体運動のことを、ニート「(NEAT(Non Exercise Activity Thermogenesis)」といいます。
毎日ニートを増やしていけば、塵も積もれば山となるで、年間4キログラムの脂肪を燃やすことができます。
週に2、3回の運動よりも、よっぽど効率がいいです。
また、こうした身体活動や運動を行った時に、安静にしている時の何倍のカロリー消費をしているかを表す単位をMETs(メッツ)といいます。
ご自分の一日のスケジュールから考えてどうするかを考える際に参考になるサイトがあります。会員登録をしなくても使えますので覗いてみてください。
運動の消費カロリー、家事の消費カロリーが計算できるダイエットナビ(カロリー)もあります。
今わたしの頭のなかは、「ニート、ニート、ニート」で一杯です。
ニートのことを考えていると、今まで車に乗ってでかけたところに、車で行くのはもったいない、歩いて行こう!と思ってしまいます。
携帯電話での長電話も座らないで立って、部屋の中をうろちょろしています。
マンションのエレベーターはまだ使ってますが、そのうち使うのを減らすかもしれません。
わたしもニトダイエット初心者ですが、あなたも密かにニートダイエット始めてみませんか?
ダイエットだけではもったいない!
さて、ニートを増やしていこうと考えた方も、そうでない方も、ちょっと考えてみてください。
わたしたちの体の60兆個の細胞は、食べ物として取り入れた栄養と、呼吸によって体の中に取り入れた酸素によって作られたエネルギーを補給して生きています。
ATP(アデノシン三燐酸)というエネルギーは、細胞の中にあるミトコンドリアで作られています。
驚くべきことに、このATPというエネルギーは体の中にたっぷりあるのではなく、400メートル全力疾走すると尽きてしまう量しか体の中にはないということです。
ですので、ATPが尽きないように、わたしたちは呼吸をし続けているのです。
そして、このATPを使って人は脳で考え、心臓や筋肉を動かし、腎臓、肝臓を機能させ、
生命活動を維持させています。
人生80年、心臓は生まれてから一度も休むことなく、24時刊365日、肺から取り入れた酸素と血液にある栄養を全身の60兆個の細胞一つ一つに、運んでくれています。
心臓が1回脈打つと約70ccの血液が動脈に排出されます。
1分間で約5リットル。1日で約7200リットル、約7.2tになります。
一瞬でも心臓が動かなくなったら死んでしまう大切な臓器。
ちょっと意識するだけで、心臓を元気にすることができます。
心臓も筋肉でできているので、運動を何もしなければ筋肉は衰えていきます。
筋肉は鍛えると強くなります。
安静時でも心拍数が多い方は、1回に排出できる血液が少ないと考えると、それだけの血液を排出する筋肉がないのかもしれません。
女子マラソンの高橋尚子さんの1分間の心拍数は32回です。
1回の血液排出量は約2倍です。それだけ筋肉に力があるのです。
心臓の筋肉が弱ってくると、心臓より上の頭に血液を運ぶことができなくなります。
足先から心臓まで血液を戻すこともできません。そうなると横になるしかないのです。
寝たきりというのは、立つことができなくなること、心臓が立った状態では機能しない、ということなのです。
最初は脳血管障害や骨折であったとしても、運動もせず、寝たままであったなら、確実に心臓が弱り、立つことも歩くこともできなくなります。
ダイエットのために運動をするのなら、それだけで終わってしまったら、本当にもったいないです。
高齢になっても全身に血液を元気に運んでくれる心臓の筋肉を鍛えることが大切ではないでしょうか。
宇宙飛行士が宇宙から帰還して、体のことを色々調べたら、一ヶ月間、無重力の世界にいると、筋肉は30%低下していたことが分かっています。
筋肉というのは、1歳年をとると1%衰えると言われていますで、30際の人が60歳の筋肉になったということです。
70歳の人が病気で入院し、動くことがなかったら、100歳の人の筋肉と同じになると考えられます。
心臓の筋肉が弱ってきたら、運動ができなくなります。
そうすると疲れやすくなり、ますます動かなくなるという悪循環が始まります。
そのことが、寝たきりにすすんでいかないよう、心臓の筋肉を鍛えることです。
まずはニートを増やし、リズミカルに筋肉を動かしましょう。
今すぐお洒落なシューズを用意して音楽を聴きながら始めませんか?
ジョギング、スロージョギング、ウォーキング、何でも結構です。
リズミカルに筋肉を動かせば、ギュッ、ギュッと弁のある静脈が血液を心臓に押出し、それが心臓にとっての刺激となり、心臓の筋肉が鍛えられるのです。
さあ、運動で心臓の筋肉を鍛えましょう。
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