DNA うつ病の意外な原因 幼少期にあった@エピジェネティクス

うつ 人形

自分自身、“うつの症状”があったり、家族、知人、友人が、

うつ病の治療を受けていたり、身近な病気になっています。

職場の長期休職の大半が、うつ病が原因と言われておりますし、

仕事ができなくなる病気の筆頭が、うつ病となっています。

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エピジェネティクス メチル化の例

トカゲ

エピジェネティクスという言葉は、1940年代に作り出された言葉で、

学問としては新しい分野です。

親から子へ伝わる遺伝子そのものは変わっていないのに、

環境により遺伝子の発現抑制の改変をもたらすことをメチル化といい、

研究の対象としています。

エピジェネティクスの「エピ」はギリシャ語の接頭語で、「あとから」という意味で、

「ジェネティクス」は遺伝学と訳されます。

動物の例ですが、

ある種のミジンコは、母親が周囲にたくさんの捕食者がいる環境で出産する時、

普段より大きなカブトとトゲをもつ子どもを作ります。

トカゲで、長い尾と大きな体で生まれてくることもあれば、

短い尾と小さな体で生まれてくるトカゲがいます。

どちらが生まれてくるかは、母親が妊娠中にヘビの匂いをどれだけ

嗅いだかで決まります。

トカゲを食べる捕食者 ヘビが周囲にたくさんいる環境では、

トカゲの赤ちゃんは、ヘビの餌食になりにくい長い尾と大きな体で生まれてきます。

DNAは変わっていないのに、母親の経験が遺伝子の発現に影響を与えている事例です。

この現象は、予測適応反応または母性効果と呼ばれています。

この分野の研究が進めば、人間の健康管理の考え方が大きく変わっていくかもしれません。

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うつ病の意外な原因 遠因は幼少期にあった

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うつ病発症の原因は、その人の性格や考え方、様々な生活環境が複雑に絡み合っており、

はっきり解明されてはおりません。

経済的な悩みや人間関係のトラブルなどが引き金となって、

症状が現れ、悩んでおられる方が多いです。

病院に行きたくない、と症状がありながら何もせず、苦しんでおられる方も、

いることでしょう。

うつ病の治療法については、脳科学のめざましい進歩により、

うつ病を引き起こす脳の病変のメカニズムの解明があと一歩のところまで来ています。

当ブログで、

エピジェネティクス妊娠初期の食事 食べてはいけないもの@エピジェネティクス

について述べました。

エピジェネティクスとは、後成遺伝学のことですが、

最近の研究では、“うつ病”にも関係があることが分かってきました。

うつ病は、遺伝子のみで決まる病気ではなく、

その人を取り巻く環境の影響が大きい病気です。

生まれてから大人になるまでの間の環境が影響しており、

エピジェネティクスで、そのメカニズムが解明されるのではないか、と期待されているのです。

私たちの身体の設計図は、DNAです。

母親から半分、父親から半分受け継いでいます。

このDNAの配列が変わらないまま、生活環境によって、

スイッチがオンになったり、オフになったり、発現抑制が起こります。

そのことをDNAのメチル化と呼びます。

ヒトの脳のDNAメチル化は、年齢とともに増加し、

特に0歳から10歳の間は、脳のDNAメチル化状態が、劇的に変化します。

三つ子の魂百まで、といことわざは、脳科学でも言えることなのです。

幼少期の育て方により、将来うつになりにくくもできるのですね。

ラットでの実験ですが、

子ラットに対する、母親の養育行動が特に多い母ラットと、

養育行動が低いラットを比較すると、

子ラットの成長後のストレス耐性、感受性に大きな違いがあるそうです。

出生直後の数時間に母ラットから、どんな扱いを受けると、子ラットはどうなるかというと、

母親からやさしくなめてもらった子ラットは、

冷静にストレスに対処できる自身に満ちたラットに成長します。

セロトニンが増え、ストレス反応にかかわるグルココルチコイド受容体

の遺伝子にタンパク質が結合し、グルココルチコイド受容体がメチル化

を受けにくくなるのです。

一方、母ラットから何もしてもらわなかった子ラットは、

神経質で自信なさげなラットになります。

グルココルチコイド受容体遺伝子の発現が生涯にわたって低下していくことでしょう。

この実験は世界に衝撃を与えました。

親が子の体をなめるという行動だけで、出生後の遺伝子の発現に変化をおよぼしたのです。

このことが直ちに人間にも当てはまるかどうかは、今後の研究によりますが、

私たちは既に家庭教育が後々影響することを知っていますし、

また、解明されたところで、いまさらどうすることもできないかもしれません。

今後の治療に関しては、研究を待つしかありませんが、

これから子育てをするお父さんお母さんは、エピジェネティクス

の観点から、お子様の脳のメチル化に気をつけていきたいものです。
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