共感の心理学 Dr.倫太郎の寄り添う力・共感力

ドクター2

水曜ドラマ「Dr.倫太郎」第1回 観ました! 迷える子羊たちを救う物語を。

冒頭の倫太郎(堺雅人)の患者である報道長官の車内でのカウンセリング。

泣き叫ぶ報道長官。もう報道長官はやめたい、と悩みを告白。

その報道長官に「あなたは、これまで本当によく頑張ってきました」

と患者の心に寄り添い、共感する倫太郎。このシーンから始まりました。

大事なことは、<患者の心に寄り添う 共感する

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患者の心を理解する ミルトン・エリクソンの場合

うつ 人形

第1回は、見ごたえがありました。

録画をしていませんでしたが、もう一度観てみたくなったので、

YahooのGYAO!で何度も第1回の『Dr.倫太郎』を何度も観てしまいました。

放送後に、その回の『Dr.倫太郎』を無料で観ることができるようです。

患者の心に寄り添い、共感する

この言葉を聞いて、現代睡眠療法の父といわれるミルトン・エリクソンのエピソードを

思い出しました。

ある病院に5年ぐらい入院していた患者さんがいました。

心の病で入院されていました。

この患者の名前は、ファーストネームのジョージということしか分からない。

名字が分からないのです。

なぜなら、ジョージは、まともな言葉がまったくしゃべれないからです。

色々な音がごちゃまぜになった妙な言葉しかしゃべらないのです。

「〇〇▲□AT☓☓・・・◇☓U〇▲□AT☓・・K▲AT☓〇・・・」

その言葉は例えて言うと、漫才の中川家の弟 礼二が、

韓国語に聞こえるデタラメ韓国語をしゃべっているような感じでしょうか。

意味のない言葉です。

感情を込められてはいるけど、言葉ではない言葉としかいいようのないものです。

パーソナルモチベーターでセラピストの石井裕之氏は、この言葉を、

ワードサラダと名付けました。サラダみたいにごちゃまぜにしたような言葉。

ジョージは5年もの間、石井裕之氏の言うワードサラダしかしゃべらなかったので、

医師や医療従事者とはコミュニケーションが取れませんでした。

こちらの言うことを理解しないし、一方的に訳の分からない言葉を乱射するだけ。

そこで、エリクソンにお願いして、エリクソンがジョージを診ることになったのです。

最初にエリクソンがしたことは何か。

最初にしたことは、秘書にジョージの訳のわからない言葉、ワードサラダの羅列を

筆記させ、それをタイピングして研究したのです。

そして、ジョージと同じように話せる練習をしたそうです。

意味のない言葉をしゃべり続けるのは難しく、いつの間にか意味のある言葉を

しゃべってしまいそうになるのですが、エリクソンは練習によってできるようになりました。

そして、しっかりと準備をして、エリクソンはジョージに会いに行きます。

まず、エリクソンはジョージに自己紹介をします。

「私はエリクソンです」、と。

すると、ジョージはいつものように、訳の分からない言葉ワードサラダで返事をします。

「〇〇▲□AT☓☓・・・◇☓U〇▲□AT☓・・K▲AT☓〇・・・」

その訳の分からない言葉をエリクソンは真剣に聞きます。

意味はまったく分かりませんが、ひたすら聞くのです。

そして、ジョージがしゃべり終わったら、エリクソンがワードサラダで返す訳です。

「Y〇▲□ATBB・・・◇☓U〇▲□AZ♢・・K▲AT☓●〇・・・」

ジョージは大変驚きました。今まで5年間病院にいて、エリクソンのように

話す医師はいなかったので、目を丸くして驚きました、何が起こったのか、と。

これがエリクソンとジョージの最初の出会いでした。

第2回目のカウンセリングは、数日たった時に行われました。

エリクソンに会ったジョージは、いきなりワードサラダをしゃべり始め、

4時間ワードサラダをしゃべり続けました。

エリクソンは4時間もの長い間、ずーっと真剣に聞き続けました。

そしてジョージがしゃべり終わったら、

今度はエリクソンが4時間ワードサラダでしゃべりました。

ジョージも真剣にエリクソンのワードサラダを聞く訳です。

そして今度はジョージが2時間、その次にエリクソンが2時間しゃべり続け、

お互いが相手のワードサラダを真剣に聞きました。

長い時間に渡って意味のない言葉をお互いにしゃべり続け、

それを真剣に聞き続ける行為。驚くべきことです。

そして、次の日にもっと驚くべきことが起こりました。

翌日エリクソンがジョージに会いに行くと、ジョージは普通の言葉で、

「先生そろそろまともな話をしようぜ」と言い出したのです。

エリクソンは、「いいとも喜んで」と返事をし、

君の名字をまず教えてくれないか?」と言ったのです。

そうすると、自分の名前は、ジョージ・オドラバンだと言い、

5年間病院にいたけど、まともに話ができるのは先生が初めてだよ、と

始めて普通の言葉で話し出したのです。

その後、ジョージは、2、3ヶ月後に退院し、社会復帰をし、そのあとは、

ワードサラダをしゃべることはなかったそうです。

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患者の心に寄り添う 共感する 倫太郎の場合

ドラマの中では、倫太郎が学生に、こう講義していました。

精神分析は共感の科学です。

すべての精神疾患は病ではありません。

心の個性だと僕は思っています。

1人1人の個性に寄り添い、共感をすることができれば、

バラバラだった患者さんの心は、次第にまとまってくる。

これが、私がアメリカで学んだ自己心理学です。

 

繭子が泣きながら倫太郎に

「教えて、誰か教えて。私なんでみんなに嫌われたのかなー?」

「私何か悪いことしたかなー?」

「何で嫌われたのー?直すから。先生教えてください」

「私悪いとこ直すからー、頑張って直すからー」

倫太郎が繭子に

「繭子さん、もう頑張らないでください。」

「あなたの悪いところなんて、いくら探しても分からないんです」

「そんなもの、はじめから元々無いんだから」

「僕の大好きなコメディアンは、こう言っています」

「嫉妬はいつも正義の服を着てやってくる」

患者さんに寄り添い、共感することで、

患者さんの心は開き、変わったいくのでしょう。

第2回も引き続き観ることにします。

終わりに、紙屋克子さんの言葉でしめくくります。

この共感するというのは一方通行ではなく、患者さんの心に共感した時に、

周りの人も変わっていくと、筑波大学の紙屋克子教授が語っておられます。

(自分のことより家族のことが心配な歩けない、声が出ない患者さんの思いに接して)

患者さんは、自分の病気よりも、家族のことをいちばん最初に心配したんですね。

そういう患者さんの思いをわたしたちが受けとめたら、

どんなことをしてもこの患者さんを家族のところに返してあげようって思いますよね。

みなさんに伝えたかったことは、

「思いが伝わったときには、その思いを受け取った人も変わる」ということです。

そういうコミュニケーションで、人の思いを大切にしながら、

人間の信頼関係を築いていく。

看護とは、そういう人間と人間の信頼関係を築いていく仕事なのです。

(課外教授 ようこそ先輩)

毎回登場の大きな水筒

倫太郎が患者さんに差し出す大きな水筒、いい味出してますね。

「温まってくださいね」「ゆっくりしましょうよ」との倫太郎の声が聞こえてきそうです。

いつでも、どこでも飲むことができるので、水筒がいいのでしょうね。

あの水筒、スタンレー クラシック真空ボトルという水筒だそうです。

長文をお読みいただき、ありがとうございました。

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